貸切バスの利用に際して

ここでは基本中の基本として、私達エンドユーザーが貸切バスという交通手段を、安全かつ適正に利用する上で踏まえておくべき諸々を、敢えて列記からご一緒に確認する作業にお付き合い願います。
以下にお伝えする内容は皆さんにとって知っている内容かもしれませんが、街中で見知らぬ観光バスを見掛ける度に気になってしまった場面や風景を例に挙げ、各々をもう1歩掘り下げた話を紹介します。

まずは貸切バスの出発時間すなわち集合時間からオンタイムでの乗車の重要性が見逃せません。これを顕著に感じさせる風景は、観光地の駐車場で残念ながら日々簡単に遭遇出来ます。集合時間を過ぎても乗車予定者が現れず、運転手や同乗するバスガイドが時計を睨みながら困った表情を浮かべておられる場面は、皆さんもご記憶に違いありません。
今日でこそ携帯電話で該当者との連絡が可能ですが、身勝手な理由で20分30分と悪びれずに遅れてくる参加者が居れば、その後の行程に悪影響が否めず、全員への大迷惑となります。複数の訪問先でこれが積み重ねられてしまえば、最終的に貸切バスチャーターに際しての合法的な追加料金発生にも繋がり兼ねず、金銭面の迷惑まで招き兼ねず、ルールと時間厳守が求められます。

次にいくら貸切バスの車内が自分達だけの独占空間ですが、度を越した非常識な盛り上がりや羽目の外し方は戴けません。これも残念な風景ですが、偶然目の前を横切って行った、車窓越しの見知らぬ貸切バスの車内の光景が、あまりに非常識で情けなく悲しい集団が愚行に興じる姿が、視界に飛び込んで来る事があります。
アルコールの勢いプラス集団心理故で、同乗者全員がそうしたテンションを心地良いと感じるとは限らず、同時に運転手などスタッフ各位への不要なストレスにも直結します。
貸切バスは決して何でもアリの空間で皆さんを目的地に運ぶ交通手段ではありません。少なくとも同乗者や周囲に不快感を届けてしまう振る舞いは慎むべきであり、利用者としての最低限のマナーです。

営利目的のサービスの1つである貸切バス利用に際しては、利用後時間差で生じる誤解などから、業者と利用者間でトラブルへと発展するケースもまた、水面下では少なくありません。その多くは単純な双方の捉え違いなどですが、原因を掘り下げて検証すれば、利用者の非常識あるいは無謀な貸切バスの利用姿勢が招いたトラブルも見られます。

せっかくの貸切バス活用が残念な結果とならぬよう、私達利用者側が踏まえるべき常識とモラルに関しては、常に頭の片隅に留めておきましょう。